2019.01.15
掃除の基本 その1「汚れの性質を見極めよう」
こんにちは。今回は、掃除の段取りとして「汚れの性質を見極めよう」がテーマです。
●まずは敵の正体を知ろう
暮らしの中で日々発生する「汚れ」。その性質を見極めて道具や洗剤を使うことが、より効率的にお掃除をするポイントです。
●住まいの「3大汚れ」
○ホコリ・ハウスダスト
室内のホコリの正体は、繊維クズ、抜け毛、皮膚の老廃物、花粉、カビ、ダニの死骸、砂ボコリなど。このうち空中に浮遊している目に見えないほどの微粒子をハウスダストといいます。
・落とし方の基本
固形の汚れなので、ブラシ、ほうき、はたき、モップ、掃除機、拭き掃除で簡単にとれます。アレルギー体質の家族がいる場合、掃除機の排気でハウスダストが舞い上がるので、モップや拭き掃除がおすすめです。
○油汚れ
キッチンのコンロや換気扇周りに日々たまっていく汚れは、「脂肪酸」といわれる酸性の物質です。ついてすぐなら拭くだけでとれますが、時間がたってベタつくときは、洗剤の力を借ります。
手アカや汗、皮脂などもこの酸性汚れの仲間ですが、定期的な拭き掃除で除去できます。
・落とし方の基本
酸性の汚れは、弱アルカリ性の重曹、石けん、セスキ炭酸ソーダなどで中和されます。軽い油汚れなら、中性の食器用洗剤も使えます。ベタつき汚れならそれらをスポンジか布につけてこすります。
こびりつき汚れは、ヘラなどの物理的な力でこそげ落としてから、洗剤を入れた液(お湯なら更に効果的です)につけ置きして汚れを緩めてからこすり落とします。最後に水でよく洗い流すか、クエン酸水で拭いて中和します。
○水アカ・石けんカス
【水アカ】水道水に含まれるミネラル成分が残ったもの。蛇口の下側や根元にこびりつく白い汚れ、トイレの手洗い器の黄ばみ、黒ずみなど。
【石けんカス】浴室では、石けんの成分である脂肪酸ナトリウムが、水中のカルシウムと反応して「脂肪酸カルシウム」となり、水アカと並んで、とれにくい汚れになります。
・落とし方の基本
水アカ・石けんカスとも酸性のクエン酸が有効です。汚れの軽い順に、から拭き→クエン酸水をスプレーして拭く→クエン酸の粉末を振りかけてブラシでこする→クエン酸を水でゆるめて塗り付けてキッチンペーパーなどで湿布→耐水サンドペーパーか研磨スポンジでこする(傷がつく恐れがあり、場所を選びますので、最後の手段です!)、で対処します。
●まとめ
汚れの正体を知り、それに合った道具や洗剤を使えば、余計な手間をかけたり、必要以上に道具や洗剤を使ったりせずに済みます。賢く掃除することは、お財布にも環境にもやさしいのです。