社長ブログ

2019.03.20

こだわり食材で勝負 国分「K&K缶つま」

1個500円前後の高級な缶詰であるにもかかわらず、大ヒットしているのが国分の「缶つま」。2010年に発売開始し、初年度は売り上げ1億8000万円を達成。年々、味にバリエーションを増やしていき、今や20億円に達する大ヒットとなっています。

 特徴は、ネーミング通り、酒のつまみに特化していること。「お酒をおいしく飲みたいという人向けの商品」であって、ごはんのおかずになるものは作らないというルールをきっちり守っています。また、「広島県産 かき燻製油漬け」「鹿児島県産 赤鶏さつま炭火焼」など、材料にこだわる本格派な点も人気の秘密。

 商品の売り方にも特徴を出しました。缶詰売り場ではなく、つまみコーナーや酒売り場の近くに商品を配置。新幹線などの乗り物の中で酒を飲むケースを想定し、駅の売店やエキナカにも商品を並べてもらうようにしたのです。商品の路線を外さずにルールを貫き、売り場にも徹底的にこだわったことで、缶詰市場というあまり動きのなかった市場でヒットが生まれました。

 

 図1