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2021.07.08

朝倉発、世界に誇る治水の知恵「山田堰」

こんにちは! 古賀組の広報担当です。
朝倉市には有名な「三連水車」がありますが、この水車はもともと筑後川の水を安定して田んぼに引き入れるために江戸時代に作られたものです。
江戸時代、干ばつに苦しんでいたこの地域に筑後川から水を引き入れるため、川を石畳で斜めに堰き止めて用水路(堀川用水)へ水を流す「傾斜堰床式石張堰」が作られました。これが「山田堰」です。山田堰から流れてくる筑後川の水を山側の高い土地にも流すために考案されたのが、今も現役で動く水車群なんですね。

実は山田堰は、2010年にアフガニスタンのクナール川にも作られました。これは、2019年に銃撃によって命を落とした中村哲医師の尽力によるものです。長年、アフガニスタンの貧民層の治療に携わっていた中村医師が、現地に清潔な水と食べ物をもたらすため、山田堰をモデルにクナール川に傾斜堰床式石張堰を7年がかりで完成させました。
このおかげで、3000haもの広大な荒地が農地となり、田植えができるほどまでになったそうです。

山田堰は毎年6月17日に通水式が行われ、夏の風物詩となる水車群も稼働を開始します。
夏の時期に古賀組のショールームにお越しいただいたお客様は、ぜひ堀川用水を流れる豊かな水と稼働する水車群も楽しんでいってくださいね!

私たちの故郷・朝倉市には、魅力が満載です!
この地で皆様とお会いできる日を、心よりお待ちしております!