2023.12.28
古賀組宮野の家プロジェクト現場レポートNo.3
今回は第3回目の古賀組新プロジェクト現場レポートです。
これからは「宮野の家プロジェクト」という名称で紹介していきます。
解体工事が終わり、いよいよ本格的に工事がスタートします。
今回は、宅内排水管工事と土間コンクリート工事の様子をお届けです。
■宅内排水管敷設・立ち上げ工事
これまでなかった場所に水廻り設備を設置することになったため、
それに伴い排水管を新しく設置しました。
水が流れるように排水管を水廻り設置予定の場所へ通し、
床上まで管を出す立ち上げを行いました。
普段のリフォーム工事でも、キッチンや浴室の場所を移動する場合などで
同様のことを行います。
●ちょっと寄り道・・・役所に必要な申請
排水管の設置の様子をご紹介しましたが、
この工事を行うためには、市役所に申請を行い許可を得る必要があります。
建築工事では、市や県に申請を行わなければならないものが存在します。
今回は古賀組でよく行う、建築に係る役所への申請についてご紹介します。
下水が繋がっていない世帯も多い朝倉市の特徴を
反映したものになっていますね。
排水設備等新設等計画確認申請
排水管を新しく設置する際に必要な申請です。
排水計画が、排水設備に関する法令等に適合しているかを確認してもらいます。
この法令は、排水管が詰まったり臭気が発生して使用者や周辺に悪影響を
及ぼすことを防ぐためのものです。
問題がなければ申請してから1週間~2週間ほどで許可が下ります。
ただし、現地調査や提出書類作成などの準備期間を含めると、
許可を得るまで3週間~4週間ほどの期間が必要です。
公共桝設置申請
公共桝を設置する際に必要な申請です。
市が管理する下水道と宅内配管を接続する工事の際に必要になります。
公共桝とは、宅内排水管と公共の下水をつなぐためのますです。
問題がなければ申請してから1週間~2週間ほどで許可が下ります。
ただし、現地調査や提出書類作成などの準備期間を含めると、
許可を得るまで3週間~4週間ほどの期間が必要です。
建築確認申請
建物を新築する際に必要な申請です。
増築の際にも必要になる場合があります。
建物の計画が建築基準法などの各種法令に適合しているかを確認してもらいます。
建物の規模や仕様により変動しますが、問題がなければ申請してから
7日~35日ほど(最長70日)で許可が下ります。
補助金申請
市や国がリフォーム工事や新築工事などに対して
補助金を出していることがあります。
これをしないと工事できないわけではありませんが、
建築工事はどうしても費用が高くなるので、
適用される時は少しでも補助を受けたいですよね。
ここでは朝倉市が行っている「あさくらしリフォーム補助金」を例にします。
この補助金は、世帯や工事内容などの条件を満たした場合、
工事金額の10%(最大金額30万円)が支給されます。
工事の着手前に申請が必要であり、
世帯条件確認の書類や工事の見積書などの必要書類を提出して、
承認を得る必要があります。
問題がなければ申請してから2週間ほどで承認されます。
※該当年度の補助事業が行われているかをご確認ください。
※該当年度の予算が無くなり次第終了となります。
今回の寄り道では、古賀組でよく行う建築工事の際に
必要となる役所への申請をご紹介しました。
取り上げたものだけでなく他にも許可や届け出が必要な工事も複数あり、
いずれも工事ができるようになるまで数週間かかります。
建築・リフォーム工事をご希望の際は、
あらかじめ余裕をもってご相談ください。
※ここでご紹介した申請にかかる期間はあくまで目安としてお考え下さい。
次回の寄り道もお楽しみに!
■土間工事
配管の設置が終わったら、土間コンクリート打ちに移ります。
コンクリートを打つ前に砕石を敷きならし、転圧をします。
これは、コンクリートを打った後に沈下しないようにするためです。
そして、青い板に見えるのがスタイロフォームという断熱材です。
発泡スチロールに近い見た目や触り心地で、熱を伝えにくい素材でできています。
夏は暑い空気、冬は寒い空気の床下からの侵入を抑えます。
そして、コンクリートを打つ前にはワイヤーメッシュという金属製の網状のもの敷きます。
これはコンクリートのひび割れ防止や補強の役割を果たします。
また、ビニールのように見えるのは防水シートです。
地面からの湿気が床下に上がってくるのを防ぎます。
そして、最後にコンクリートを打設して土間工事の完了です。
コンクリートは打設してから固まるまで養生期間が必要です。
その間は中に入ることが出来ません。
冬場はコンクリートが乾くのに時間がかかるため、
それを踏まえた工程をたてる必要があります。
これが固まれば本格的に内装工事に入っていきます。
今回はここまでです。
今後どのように変わっていくのでしょうか。
次回もお楽しみに!!