実践葉隠塾2024年4月号

葉隠塾長日記

式年祭

　式年祭は、神道の年期法要にあたり、一年祭・三年祭・五年祭など定められた時期にとり行われる儀式のことです。弊社は、昭和５６年１月、筑後川の山田堰災害復旧工事現場の川底から発見され『太刀八幡大神』と彫った自然石を、建立した恵蘇八幡宮で式年祭として毎年３月に祭祀参拝しています。
　底から発見され今年で４３年を経過しましたが、自然石が作られた時代は、天文１７年（１５４８年）と刻まれているので、今から４７６年前の室町時代になります。天文年間を調べてみると、戦国武将の武田信玄、上杉謙信、今川義元がいて、さらに織田信長、豊臣秀吉、徳川家康がこの時代に誕生してました。５００年前にこの自然石が何のために川底に置かれていたのか、何かの祈願のために埋めたのではないかと言われています。
　当時九州の戦国時代は、どのようなものだったのか、考えてみてはいかがでしょう。

文　古賀佐三