2024.05.28
昨対売上2倍のシャワーの秘密は事故予防と時短とタイパ
国土交通省は、高齢者の浴槽溺死事故の増加対策とし
「浴槽レス浴室」のバリアフリー基準と
設計ガイドラインを策定しています。
これは、住宅メーカーへの普及を促し
浴槽のない住まいの選択肢を増やすことで
事故を減らすことを目的としているようです。
厚生労働省の統計によると、2020年における
65歳以上の高齢者の不慮の事故死のうち
浴槽での溺死は4724人、交通事故死は2199人であり
溺死は交通事故死の約2倍の数字が出ています。
高齢者が入浴時に亡くなる主な原因の一つとして
浴室の内外における急激な温度差による
血圧の変化が挙げられます。
これは「ヒートショック」と呼ばれる現象です。
暖房の効いた部屋から寒い脱衣所や浴室に移行することで
血管が収縮し血圧が上昇し、その後、浴槽で体が温まると
血管が広がり高くなった血圧が急激に低下してしまいます。
こうした血圧の急変が脳への血液供給を阻害し
一時的な意識喪失や溺死を招くと考えられています。
ヒートショックの症状としては
めまい、立ちくらみ、胸痛、呼吸困難などが挙げられます。
これらの症状が出た場合は、すぐに浴槽から出て
横になって休息しましょう。
入浴習慣の変化と新発想シャワーの登場
今年4月30日に「風呂キャンセル界隈」という言葉が
SNSでトレンド入りするなど日常的に入浴をしない人が
発信し、それに呼応する人がX上で現れました。
背景には、「面倒」「疲れている」といった理由に加え
時間節約や水道・ガス代の節約志向も考えられます。
現代社会では、仕事や家事、育児など
様々なことに忙しく、入浴に時間を費やすことが
難しくなっている人が増えています。
シャワーであれば、お湯はり、入浴準備や掃除など
時間を短縮でき、より効率的に体を洗うことができます。
また、電気料金の値上げなど節約意識が高まっています。
湯舟に入浴するよりもシャワーの方が
水量を抑えることができ、節約につながります。
こうした入浴習慣の変化や経済の変化を受け
効率的に体を温められる新発想のシャワーが
手軽に付けられるリフォームで人気のようです。
LIXILの「ボディハグシャワー」前年比売上2倍の人気
LIXILが2022年6月に発売した「ボディハグシャワー」は
両サイドのアームに計10個のノズルが配置されており
首から足首まで体を包み込むように
お湯を当てることができます。
42度で5分間ほど浴びると、ハンドシャワーよりも
体の深部温度が上がり、ポカポカした状態が長続きします。
さらに、浴槽入浴と比べて節約効果も期待できます。
LIXILの調査によると4人家族が1年間で平日の浴槽入浴を
「ボディハグシャワー」に切り替えた場合
CO2排出量を約36%削減、水道・ガス代を
大きく節約できることが分かりました。
6月から43.8%の大幅な値上げが実施される中で
光熱費の削減の実現は非常に助かります。
これらの特徴が評価され、発売2年目となる
2023年度の売り上げは前年比2倍に増加しているようです。
従来の全身シャワーは介護目的での利用が多数でしたが
「ボディハグシャワー」の購入者の約5割は
共働き世帯や若年層であり
介護以外の目的での利用も増えているようです。
シャワーを持つ手間がなく、両手が使えることや
左右からシャワーが包み込むので全身流し残しなく
効率的に体を洗い、温めてくれます。
シャワー文化である海外や、気候的にシャワーが適している
南国のリゾートホテルなどでは浴槽のある浴室とは別に
縦型のシャワールームが備えてあるお部屋もあり
真上から流れるシャワーや、横から出てくるシャワーなど
日本よりもシャワー文化が進んでいることは確かです。
しかし、水質と水圧にかけて日本のシャワーは
トップクラスだと思います。
入浴の時短と節約志向
LIXILが2022年に実施した調査によると65.8%の人が
「お風呂に入るのが面倒だと感じたことがある」と回答。
また、平均入浴時間は20分以下が61.0%と
短めの入浴が主流となっているようです。
調査結果から、入浴時間だけでなく
風呂掃除などの準備も含めた入浴全体の効率化を望む人が
増えていることがうかがえます。
さらに10年ほど前に行ったLIXILの別の調査では
新社会人と、新社会人の子供を持つ親世代という
世代を超えた家庭内の掃除に関する質問では
新社会人がトイレ掃除が嫌で、親世代は浴室掃除が嫌だ
という調査結果が出ていました。
新社会人が住む家と、その親世代が住む家の規模も
造りも違うので悩みや不満の種の違うことは明白ですが
それを差し置いても複数人と暮らす世帯においては
数ある自宅の掃除の中で浴室の掃除が挙げられていました。
浴室という限られたスペースでの掃除のしにくさや
浴槽の掃除も腰を曲げ、普段の体勢ではないため
腰を痛めたり、冬場は足場が冷えたりと
地味に重労働であり、快適な環境ではないため
敬遠されるのではないかと思います。
また、普段目にすることがない、裏側に潜むカビを見ると
ものすごくテンションが下がります。
浴室の掃除が不人気な理由が分かる気がします。
高齢者の浴槽溺死事故の増加対策として国土交通省は
浴槽レス浴室のバリアフリー基準を策定する一方で
入浴習慣の変化を受け、効率的な
入浴方法を求める人が増加していることが判明。
LIXILの「ボディハグシャワー」は政府の狙いとは裏腹に
生活様式の変化の時流にタイミングがあったとも言えます。
浴槽レス浴室は、高齢者の安全やバリアフリー設計や
省エネ・節水など、様々なメリットを持つ
新しい浴室の選択肢です。
一方で、入浴習慣の変化でリラックス効果の低減など
デメリットも存在します。
浴槽レス浴室の導入を検討する際にはメリットと
デメリットを慎重に比較検討することが重要です。
自宅ではシャワーを活用し、翌日は温泉にゆったりと入り
癒される生活をおくるのも朝倉市内に良質な温泉が
湧いているからこそできる贅沢だと思います。
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