2024.07.03
【耐震基準と耐震等級】能登半島地震から分かった住宅被害
能登半島地震が発生してから
早くも半年が経過しました。
この地震では281名の尊い命が奪われ
多くの方がその犠牲になりました。
元旦のタイミングで大きな災害が発生したことは
多くの人々に衝撃を与えました。
災害は時間や場所を選びません。
正月や誕生日であろうと
暑い日や寒い日、昼夜を問わず発生します。
日本は、古くから自然災害と向き合ってきました。
その度に得られたデータと教訓を基に
改良と対策を重ねてきた歴史があります。
私たち古賀組は、明治22年に発生した
筑後川大水害の復旧工事を創業のきっかけとし
これまでに多くの災害復旧と
建設に携わってまいりました。
安心で快適な住宅を提供することで
お客様の安全と生活の質の向上に貢献しています。
今後も、より強固で安心の住宅建設を通じて
皆様の安心な暮らしを支えてまいります。
【能登半島地震での耐震基準と地震被害の関係】
2024年1月1日に発生した能登半島地震は
1981年以降に建てられた建物でも
被害が大きかったことを明らかにしました。
この調査結果は、耐震基準の重要性を
改めて浮き彫りにしています。
震災被害の住宅を調査してわかったこと
1981年以前の建物:約5割が全壊または半壊
2000年以前の建物:約3割が大きな被害
2000年以降の建物:被害は1割未満
1981年以前の建物の被害が大きいことが分かります。
1981年に新しい耐震基準が設けられたことが
被害の差を生み出した大きな要因と考えられます。
しかし、2000年以降の建物でも
扉が開きにくいなどの不具合が3割で見られました。
このような不具合は、地震発生時に
大きな被害につながる可能性があります。
地域による被害の違いの謎
珠洲市では全壊・半壊が5割以上に上った一方
同程度の揺れでも穴水町では被害は
2割程度にとどまりました。
同じような地震の強さでも
被害に差が出たのは何故でしょうか。
珠洲市は昨年も震度6強の地震を経験しており
その時の揺れによるダメージが
建物に蓄積していたと考えられます。
大きな地震と、メディアやネットと
調査方法やデータが進化したため
我々は遠く離れた地域の地震でも
身近に情報を得られる時代となりました。
その中で、地震は一回だけでなく本震や余震など
数多くの揺れが発生していることに気づきます。
何度も訪れる揺れに、建物内部もひずみが生じ
内部ではダメージを負っている場合があります。
地震に備えるために
<耐震診断を受ける>
自宅が耐震基準を満たしているかどうかを確認
<耐震補強を行う>
必要に応じて、耐震補強を行いましょう。
<家具の転倒防止対策を行う>
地震発生時に家具が倒れてけがをするのを防ぐ
<家族と避難場所や連絡方法を確認しておく>
いざという時に慌てないようにしましょう
<断熱対策>
地震による揺れだけでなく、経年劣化により
建物が弱くなっている恐れがあります。
目に見えない壁面内部や屋根裏、基礎の部分に
湿気が溜まらないよう高断熱、高気密住宅で
換気システムも導入することで建物の
新陳代謝を促しましょう。
耐震基準の変遷
1981年以前:旧耐震基準
1981年6月1日以降:新耐震基準
2000年6月1日以降:2000年基準
現行の基準となる2000年基準は
新耐震基準をベースに地盤調査の実施
接合部の金物使用や耐力壁バランスの
3つの項目を追加しています。
「新耐震基準」とは言え43年も前の基準です。
阪神大震災や東日本大震災や
身近な熊本地震などはその後に起こった大災害です。
それらの大きな地震のデータは加味されておらず
「新耐震」という名称には気を付けるべきです。
さらに新耐震の43年前の住宅は地震だけでなく
経年劣化が進んでいるケースもあります。
耐震等級
2000年基準から導入された耐震等級は
1~3の3段階で分けられています。
【耐震等級1】
阪神淡路大震災クラスの震度6~7程度の揺れでも
「倒壊しない」ことを想定
【耐震等級2】
耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる
【耐震等級3】
耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる
耐震リノベーション
2000年以前の建物に住んでいる場合は
耐震リノベーションを検討しましょう。
耐震リノベーションには
以下のようなメリットがあります。
◆安全性の向上
◆快適性の向上
◆資産価値の維持・向上
地震対策は総合的に
地震対策は、建物だけではありません。
基礎や地盤、断熱性能、屋根なども
地震時の揺れに大きな影響があり重要です。
日頃から住まいを点検し
必要に応じて適切な対策を講じましょう。
古賀組なら、住宅を支える土地の造成から
基礎工事、そして建物の新築から
リノベーションとリフォームまで
幅広く、地震にも強い住環境をご提供できます。
2000年以降に建てられた住宅でも安心はできません。
特に屋根のチェックは地震対策では重要です。
屋根が重い家は
・重心が高くなる
・慣性力が増大する
・構造にかかる負荷が大きくなる
・応力が集中しやすくなる
・物の振動特性が変化する
以上の働きにより、地震時の揺れに対して
倒壊のリスクが高まります。
そのため、建物全体のバランスや
耐震性を考慮した設計と施工が重要となります。
古賀組はドローンも活用し安全で分かりやすい方法で
屋根のリフォームも行っています。
また、耐震化だけでなく、住まいの断熱化で
湿気やシロアリから住まいを守り
経年劣化を遅らせ根本から住まいを強化しましょう。
古賀組はドローンも活用し安全で分かりやすい方法で
屋根のリフォームを行っています。
また、耐震化だけでなく、住まいの断熱化で
湿気やシロアリから住まいを守り
経年劣化を遅らせ根本から住まいを強化しましょう。
地震や災害は、時と場所を選びません。
特に福岡県は地震が少ないエリアとされていましたが
実際に「西方沖地震」の発生がありましたし
まだ見つかっていない断層もあるようです。
日本周辺では1年間に1000~2000回の
体に感じる地震が発生しているようです。
1日あたり2~5回もどこかで地震が発生しています。
地震だけでなく、水害など、日々の備えを万全にし
防災と減災の意識を持ちましょう。
住宅のチェックや屋根の確認など
お気軽に古賀組にご相談ください。
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